川西市の公式キャラクター「きんたくん」。見た目は金太郎そのものですが、実はこのキャラクターには深い歴史的背景と川西市ならではのストーリーが詰まっているんです。
この記事では、きんたくんの名前の由来やモデルとなった坂田金時(=金太郎)と川西市との関係、さらにはキャラクター誕生の経緯や役割、グッズ展開までくわしく解説します。
「なぜ金太郎?」「川西とのつながりは?」そんな疑問を解消しつつ、地域の魅力も一緒に感じていただける内容になっています。
地元の方も、観光で訪れる方も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
きんたくんの名前の由来は?なぜ金太郎と川西市が深い関係に?
川西市の公式マスコットキャラクター「きんたくん」。
見た目の通り金太郎をモチーフにしたキャラクターですが、
その背景には川西市の歴史や地域性が深く関わっています。
①「金太郎伝説」と川西市のつながり
「金太郎」として知られる坂田金時は、平安時代の武将・源頼光に仕えた「頼光四天王」のひとり。
川西市には、この坂田金時の墓と伝わる場所があり、地域と金太郎との関係を示すゆかりの地とされています。
市内の満願寺や小童寺には「金時の墓」があり、満願寺では毎年5月5日に「金時まつり」が開催されています。
このことから、川西市は“金太郎の終焉の地”と伝えられているんですね。
ただし、金太郎伝説は脚色が多く、実在性は疑わしいともされています。
モデルとなったとされるのが、藤原道長の護衛「下毛野公時(しもつけののきんとき)」という人物です。
②川西市と清和源氏の歴史的背景
金太郎の主君である源頼光の父・源満仲は、川西市の「多田荘」に土着したとされる人物で、清和天皇の孫にあたります。
川西市はこの源満仲によって多田神社が創建された地でもあり、
「清和源氏発祥の地」として知られています。
川西は源氏のルーツを持つ、非常に誇らしい歴史を持つ土地。
金太郎(坂田金時)はその一片として語り継がれている存在なのです。
③きんたくん誕生の経緯と名前の由来
川西市のイメージアップと市民の郷土愛を高める目的で、きんたくんは誕生しました。
2000年代、全国から募集されたデザイン案603点の中から、
市民による投票と選考会を経て、現在のきんたくんが選ばれました。
名前の「きんたくん」も、3,398点の応募の中から市民の投票で決定されたものです。
親しみやすく、川西市の象徴的な存在になるようにとの願いが込められています。
こうして金太郎の伝説と、清和源氏の歴史が交差する川西市にふさわしいキャラクターとして、
「きんたくん」は誕生したのです。
きんたくんが誕生した目的と役割とは?
「きんたくんって、いつからいるの?」「どんな目的で生まれたの?」
そんな疑問を持つ方のために、きんたくんの誕生背景と活躍についてご紹介します。
①なぜ川西市のマスコットキャラに?
きんたくんは、川西市のイメージアップと市民の郷土愛を高める目的で誕生しました。
背景には、「金太郎=坂田金時」の伝説と川西市とのゆかりがあり、地域の歴史と文化を象徴する存在としてキャラクター化されたのです。
市民投票で選ばれたこともあり、「市民みんなで育てていくマスコット」という側面も持っています。
名前の親しみやすさもあり、子どもから高齢者まで幅広く愛される存在となっています。
②地域PRやイベントでの活躍
きんたくんは、川西市のさまざまなイベントで活躍中!
- 川西市民まつり
- 猪名川花火大会
- キセラ川西せせらぎ公園の催し など
イベント会場では、子どもたちとの写真撮影やステージ登場、PR活動に引っ張りだこです。
また、川西市の広報紙・パンフレット・LINEスタンプなど、さまざまなツールにも登場しています。
③市民に親しまれる存在へ
きんたくんは「ただのゆるキャラ」ではなく、
地域との関わりの中で育ってきた“川西市の顔”とも言える存在です。
学校の教材や地域の観光パンフ、公共施設での案内など、
身近な場所でも自然と登場する機会が増えており、子どもたちにも馴染みのあるキャラになっています。
市民と一緒に歩むキャラクターとして、今も進化中の「きんたくん」。
その存在は、まちの元気や親しみやすさを象徴する大切なシンボルとなっています。
きんたくんはどこで会える?グッズやイベント出没情報
「きんたくん、実際にどこで会えるの?」「グッズって買えるの?」
そんな気になる情報をまとめてご紹介します!
①川西市内のイベントに登場!
きんたくんは、川西市内のさまざまなイベントで大活躍中!
- 川西市民まつり
- キセラ川西せせらぎ公園の催し
- 猪名川花火大会
- 金時まつり(毎年5月5日・満願寺)
- 各地域の商業施設イベント など
写真撮影やステージイベント、子どもたちとのふれあいなど、
市の公式キャラとして欠かせない存在となっています。
②きんたくんのグッズが買える場所・種類
「きんたくんグッズが欲しい!」という方にはこちら。
川西市の公式グッズとして、クレハ綿業さんなどで販売されています。
主なラインナップ(一部)
- ミニハンカチ(25cmサイズ)
- フェイスタオル(35×85cm/500円)
- マフラータオル(20×110cm/600円)
- Tシャツ「胸きんた」こども/おとなサイズ(各1,000~1,200円)
- Tシャツ「大きんた」こども/おとなサイズ(各1,000~1,200円)
シンプルなデザインながらも、プリントではなく織り柄で表現されているタオル類は高級感もあります。
普段使いにもイベント参加にもぴったりですよ!

③LINEスタンプやSNSでも会える
きんたくんはLINEスタンプでも展開されています。
「スタンプで川西市をPRしたい!」という想いから誕生したデザインで、ゆるくてかわいい動きが好評。
また、イベント情報などは市の広報やSNS、地域情報サイトにも掲載されることが多く、
リアルとネットの両方で出会えるチャンスがあります。
グッズで日常に取り入れるもよし、イベントで直接ふれあうもよし。
きんたくんは、川西市の“会える元気キャラ”として、今も進化を続けています。
まとめ|きんたくんの由来を知ると川西市がもっと好きになる
「金太郎=坂田金時」という昔話に親しみを持っていた方は多いかもしれません。
でも、きんたくんの背景を知ることで、川西市とのつながりの深さがぐっと身近に感じられるのではないでしょうか。
- 金太郎は、清和源氏ゆかりの武将・源頼光の家来として伝説に登場
- 川西市には坂田金時の墓とされる場所(満願寺・小童寺)があり、「終焉の地」とも伝わる
- 多田神社を創建した源満仲も川西市に土着し、「清和源氏発祥の地」としての誇りがある
- そんな歴史を背景に、きんたくんは市民投票で誕生した公式キャラクター
さらに、きんたくんはただのマスコットではなく、
川西市の文化・自然・人の温かさを象徴するキャラとして、地域の魅力を体現しています。
地元イベントで出会ったり、グッズやLINEスタンプで日常に取り入れたりと、
生活のなかでも自然に“川西らしさ”を感じさせてくれる存在です。
きんたくんの由来を知ることで、川西市の歴史や文化、 そしてそこに住む人々の想いまで感じられる――そんなきっかけになれば嬉しいです。