川西市内でアライグマを見かけた、畑が荒らされた、屋根裏から物音がする…。
そんなとき「どう対応すればいいのか?」「捕獲はできるのか?」と悩んでいませんか。
この記事では、そんなあなたに向けて、
実際の捕獲手順・申請方法・罠の貸出制度・見分け方・注意点まで、川西市公式資料をもとにわかりやすくまとめました。
野生動物との正しい向き合い方を知り、安心・安全な対応を一緒に考えていきましょう。
川西市でアライグマを捕獲するには?申請方法から流れまで徹底解説
川西市でアライグマを捕獲するには?申請方法から流れまで徹底解説します。
①まず確認!アライグマ・ヌートリア以外は対象外
川西市では、「アライグマ」と「ヌートリア」のみが捕獲対象動物とされています。
野良猫、イタチ、タヌキなどは対象外となっており、罠にかかった場合はその場で逃がす義務があります。
捕獲を申請する前に、しっかりとアライグマかどうかを見極めることが大切です。
見分け方としては、アライグマは縞模様のしっぽと指が長く人間のような手足が特徴的です。
②捕獲申請に必要な書類と提出先
アライグマを捕まえるには、川西市産業振興課への事前申請が必要です。
市では「防除実施計画」に基づいて、兵庫県猟友会川西支部と連携し、罠の設置と捕獲を行っています。
申請には「捕獲依頼書」の提出が必要で、市のホームページからExcel形式でダウンロードできます。
提出先はこちらです:
- 川西市市民環境部産業振興課
- 住所:川西市中央町12-1
- 電話番号:072-740-1164
- メール:kawa0181@city.kawanishi.lg.jp
③申請後に設置される「箱わな」の特徴
捕獲申請が受理されると、猟友会のメンバーが訪問し、箱わな(鉄製の檻)を屋外に設置します。
この罠は、エサでアライグマを誘導し、自動的に扉が閉まる仕組みになっています。
設置は基本的に屋外のみで可能で、屋内やベランダなどへの設置は認められていません。
設置後の捕獲確認・管理・エサ交換は、基本的に申請者の自己管理が求められます。
④罠の貸し出し期間と管理ルール
箱わなの貸し出し期間は原則1か月
この期間中、エサの設置・罠のチェック・報告は申請者の責任で行う必要があります。
罠にアライグマがかかった場合は、速やかに猟友会または産業振興課に連絡し、引き取りを依頼してください。
アライグマやヌートリア以外の動物がかかった場合は、その場で解放しなければならない点にもご注意を。
川西市では、特定外来生物であるアライグマの根絶を目標に、年々捕獲強化を進めています。
被害を未然に防ぐためにも、適切な申請と手続きで、安全・確実に対応していきましょう。
アライグマが捕まったら?捕獲後の流れとやってはいけないこと
アライグマが捕まったら?捕獲後の流れとやってはいけないことをまとめました。
①アライグマがかかった時の対応手順
罠にアライグマがかかった場合、まず最初に行うべきことは川西市または猟友会への連絡です。
市では、特定外来生物としてのアライグマを適切に処理するため、市と猟友会が連携して処分を行う体制を整えています。
自分で処分したり移動させることは外来生物法に違反する可能性があるため、絶対にやめましょう。
②猟友会に連絡する理由と連絡先
猟友会の協力を受けることで、安全かつ法的に正しい手順でアライグマを処分することができます。
捕獲後は、猟友会または市の産業振興課へ電話で連絡し、速やかな引き取りを依頼しましょう。
- 猟友会(川西支部)…罠設置時に連絡先が配布されます
- 川西市産業振興課:072-740-1164
連絡後は、原則として当日または翌日中にアライグマが引き取られます。
③対象外の動物がかかった場合の対処法
罠にタヌキ、猫、イタチなど捕獲対象外の動物が入ってしまうこともあります。
その場合は、できるだけ早く罠を開けて逃がすことが求められます。
対象外の動物については、市や猟友会が引き取りを行わないため、自分で対応するしかありません。
あらかじめ手袋を準備しておく、捕獲後にそっと扉を開けるなど、安全に配慮した行動を心がけましょう。
④引き渡しまで近づかないのが安全
アライグマは気性が荒く、特に子育て期は攻撃的になることがあります。
捕獲された状態でも罠越しに威嚇や噛みつき行動をとることがあるため、絶対に素手で触れないようにしてください。
また、アライグマにはアライグマ回虫症や狂犬病などの人獣共通感染症のリスクもあります。
引き渡しまでの間は子どもやペットが近づかないよう注意し、落ち着いた環境を保ちましょう。
正しい対応をとることで、自分や周囲の安全を守ることができますよ。
川西市の罠貸出制度|費用・条件・期間まとめ
川西市の罠貸出制度について、費用や条件、貸出期間などを詳しく解説します。
①費用は基本無料(エサ代は自己負担)
川西市では、アライグマ・ヌートリアの捕獲用として箱わなを無料で貸し出しています。
貸出そのものに費用はかかりませんが、エサ代は申請者自身の負担となります。
エサとしては、果物やパン、ペットフードなど匂いの強い食品がよく使われます。
万が一、誤って対象外の動物を誘引してしまうこともあるため、設置場所とエサ選びには慎重になりましょう。
②設置できるのは屋外のみ
貸出された箱わなは屋外にのみ設置可能です。
屋内(天井裏・ベランダ・車庫など)には設置できません。
これは法律上の制限というよりも、人やペットとの接触リスクを避けるための安全対策です。
設置場所は、アライグマがよく通る場所(畑の周辺、家の裏手など)を選ぶと効果的です。
③罠の管理・エサ交換は申請者が行う
罠を設置したあとは、その状態を申請者が毎日チェックしなければなりません。
エサが古くなっていたり、雨で腐っていたりする場合は交換や清掃も必要
箱わなは「設置したら終わり」ではなく、「使い続けるための管理」が必要な道具です。
管理を怠ると、誤捕獲や悪臭の原因になるほか、他の動物や人にとっても危険です。
④貸し出し期間は原則1か月
川西市では、箱わなの貸出期間を原則として1か月
期間満了後は、返却または延長申請
捕獲に時間がかかっている場合でも、期間内に連絡を入れることで延長の相談が可能
一方で、捕獲が成功してもすぐに返却する必要はなく
ただし、捕獲後の対応・報告は忘れずに行うようにしましょう。
アライグマの見分け方|他の動物との違いはここを見る!
アライグマの見分け方|他の動物との違いはここを見る!について詳しく解説します。
①特徴的なしっぽの縞模様
アライグマの見た目で最もわかりやすいポイントは尻尾のしましま模様です。
黒と茶色のはっきりした縞模様が4〜6本程度あり、タヌキやイタチとは明確に違います。
しっぽが太くて長めなのも特徴で、体とほぼ同じ長さになることもあります。
逆に、タヌキのしっぽは一色でぼんやり、イタチは細長くてしまりがないため、ここを見るだけでもかなり判別しやすいです。
②人のような手足の形状と足跡
アライグマの手足は指が長く、人の手のような形をしています。
ものを握ったり、引き出しを開けたりするほど器用で、まさに「手先が使える動物」です。
足跡も独特で、前足は5本指がくっきりと開いているのが特徴です。
この手足の特徴は、ハクビシンやタヌキには見られません。もし庭に足跡が残っていたら、スマホで撮って確認すると便利ですよ。
③ハクビシンやタヌキとの違い
項目 | アライグマ | ハクビシン | タヌキ |
---|---|---|---|
顔の模様 | 黒いアイマスク+白眉 | 鼻筋に白い線 | 丸顔で黒目がち |
しっぽ | くっきりした縞模様 | 縞があいまい | 一色で太く短め |
体つき | がっしり大きめ | 細長い | ずんぐり体型 |
動き方 | のそのそ歩く | すばやく走る | のっそり歩く |
こうして比較すると、アライグマのほうが明らかに大型で目立つ外見をしています。
一方で、夜間や遠目では判別が難しいこともあるので、複数の特徴を組み合わせて判断することが大切です。
④見分けがつかない時の対処法
「たぶんアライグマだけど自信がない…」という場合は、写真を撮ってから申請前に市へ相談しましょう。
川西市の産業振興課では、捕獲依頼前の相談にも応じてくれます。
動物によっては法律上の扱いがまったく異なるため、間違った判断で罠を仕掛けると違法になる恐れもあります。
まずは落ち着いて観察し、しっぽ・顔・足跡をチェック。それでも判断が難しい場合は、無理せず行政に頼るのが安心です。
アライグマを見かけたら|危険性と対応の注意点
アライグマを見かけたらどうする?そのときの対応と注意点をまとめました。
①近づかない・触らないが鉄則
アライグマを見かけたときは、絶対に近づかず、触れず、刺激しないことが基本です。
見た目は可愛くても、野生化したアライグマは攻撃的で、非常に危険です。
威嚇したり、急に飛びかかってくることもあり、噛みつかれると感染症のリスクも伴います。
周囲に子どもやペットがいる場合は、特に注意を払ってください。
②春〜夏は特に注意!子育て時期の母親は危険
アライグマの繁殖シーズンは3〜7月頃で、この時期の母親はとても警戒心が強く、攻撃的です。
屋根裏などに入り込んで出産し、子育てのためにしばらく居座るケースが多く見られます。
無理に追い出そうとすると、噛みつきや引っかきなどの被害につながる恐れも。
建物への侵入を防ぐためには、早い時期からの封鎖や点検が効果的です。
③狂犬病やアライグマ回虫など感染症のリスク
アライグマは、人にも感染する複数の病原体を持っていることが確認されています。
代表的なものに「アライグマ回虫症」があり、糞便を介して感染することがあります。
また、狂犬病のウイルス保有リスクや、ノミ・ダニを媒介する恐れもあり、注意が必要です。
触らないことはもちろん、罠や糞尿のある場所にも素手で触れないようにしてください。
④自分で駆除せず、必ず市に連絡を
アライグマは「特定外来生物」に指定されているため、許可なく捕獲・処分・移動することは法律で禁止されています。
自分で駆除したり、処分した場合は、外来生物法違反に問われる可能性があります。
川西市では猟友会と連携して適切に対応しているため、必ず市へ連絡しましょう。
安全・法律・衛生の観点からも、行政との連携がもっとも安心で確実な方法です。
まとめ|川西市でアライグマを捕獲するには「申請と連携」がカギ
内容 | 詳細リンク |
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捕獲できる動物 | アライグマ・ヌートリアのみ(猫・タヌキは不可) |
申請方法 | 市へ依頼書提出→猟友会が罠設置 |
罠の運用 | 屋外のみ/申請者がエサ交換・確認 |
捕獲後の流れ | 猟友会へ連絡→市が処理対応 |
見分け方 | 縞模様のしっぽ・人のような足・黒いマスク顔 |
注意点 | 絶対に近づかず、自力で処理しないこと |
アライグマは見た目とは裏腹に、農作物や建物への被害、さらには感染症の危険まである動物です。
川西市では「捕獲のルールと連携体制」が整っているので、正しく申請すれば安心して対応できます。
「気配があるけど不安…」という段階からでも相談できますので、まずは行政に連絡してみてくださいね。